調色の是非
2026年07月31日(金)
前回のブログで「最近の塗料は、調色も含めてメーカーさんにお任せしている」と書きました。
これは決して職人さんの「調色の腕が落ちた」というわけではありません。今や「メーカーさんから届いた塗料を基本未開封のまま現場に持っていく」ということが、業界の当たり前になっているからです。
なぜ、現場で調色しなくなったのか?
そもそも塗料というものは、大雑把に分けると以下の4種類の成分からできています。
-
顔料(色を決める)
-
樹脂(塗膜を形成する)
-
添加剤(性能に関与する)
-
溶剤(塗りやすくするため)
この中の「添加剤」などの配合が、近年は年々複雑になってきています。というのも、近年の塗料にはさまざまな最新機能が含まれるようになってきたからです。
そこに、現場の判断で市販の調色剤や他社メーカーの塗料を混ぜて色を作ってしまうと、せっかくの塗料の性能がガクッと落ちてしまう恐れがあります。そのため、今使われている多くの塗料はあえて現場で調色をしないのです。
一方で、今でも職人技が光る「例外」も
ただ、例外もあります(以前はそれが主流でしたが)、汎用品の塗料などは今でも現場で調色することがあります。そうした塗料は、比較的添加剤の含有率が低いものに限られます。
-
「現場でもう少し暗く(明るく)したい」
-
「木材の調色をもっと赤く(白っぽく)したい」
-
「木目をうっすら消したい」
-
「壁の色に青みを利かせてみたい」
現場ではこうした様々な理由から色を調整することがあり、そんなときは職人たちの腕の見せ所!熟練の技を思い切り鳴らしてもらっています。
時代に合わせて塗料の扱い方が変わる一方で、職人の確かな技術と感覚も大切にする。そんな塗装の裏側のお話でした。
執筆者/監修者

株式会社北伸 代表取締役
次郎嶋 延吉
1級土木施工管理技士・2級建築施工管理技士・外壁劣化診断士・監理技術者・赤外線建物診断技能士・高所作業車・フルハーネス・クレーン運転・危険物取扱・建物仕上診断技術者・石綿含有建材調査・有機溶剤
このたびは当社のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
私たちは、建物の塗装を通じて、より美しく、より快適な空間づくりに貢献したいという想いのもと、日々仕事に取り組んでおります。
「塗る」という行為には、日本に古くから受け継がれてきた文化があります。たとえば「漆」や「柿渋」、「丹塗り」などは、単なる塗装とは異なり、長い年月をかけて育まれた、まさに“技と心”の伝統です。
現在の塗装業は、明治時代に日本の漆職人がパリ万博へ参加し、海外に技術を伝えたことをきっかけに、西洋の塗装技術が逆輸入される形で広がり始めたとされています(※長崎・出島を除く)。
それから約150年。技術は大きく進化し、建築物の保護や美観の維持に欠かせない仕事となりました。
私たちは、そうした塗装の歴史と技術を大切にしながら、お客様の暮らしのお役に立てるよう、これからも真摯に取り組んでまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
人気記事

塗料がない!?
しばらくブログを更新しておりませんでした。 今回は、弊社の近...

調色の是非
前回のブログで「最近の塗料は、調色も含めてメーカーさんにお任...

北伸コラム9⃣【詐欺業者にご注意】
最近、他県ナンバー(遠方)の乗用車屋根にハシゴを乗せて、 ...
お問い合わせはお気軽に!
ご都合にあわせてお問い合わせ方法をお選びください。
[
ピックアップ
]
0120-351-218











